2025年6月21日
灘中学校・灘高等学校にて起業家教育授業を提供しました。
ゲスト講師に岡崎先生にお越しいただきました。
【プロフィール】
国立がん研究センター中央病院
造血幹細胞移植科
京都大学医学部付属病院
血液内科 医師
京都大学医学部医学系研究科
腫瘍生物学講座 大学院博士課程
⭐️内容
【近年、小中規模病院の経営破綻や統廃合に関する報道が相次いでいる。これは医療需要の減少と医療保険の圧迫により、医療を取り巻くマクロ環境が様変わりした結果である。
このような変化は医療現場のミクロ環境にも及んでおり、医師個人に求められる素質も様変わりしつつある。具体的には、従来specialistに求められた狭い知識領域の記憶力・想起力は不要となり、generalistとして広範な知識を統合的に解釈する能力が求められている。更には、AIの進歩に伴い、患者を個々の社会背景を踏まえ「全人的に理解」し、「説得」する力が診療医としての評価を分けるポイントになると考えられる。
また、異分野と連携して起業しサービスを創出するといったような、活躍の多様化も進むものと考えられる。
小医は、本学卒業後、東大医学部を卒業し、血液内科医として造血幹細胞移植という治療に取り組んできた。ITの発達に伴い、知(エビデンス)を「消費」するでなく「創出」する力の必要性を痛感し、3年前に京都大学医学部の博士課程に入学。現在、診療の傍ら、白血病のゲノム研究を行っている。
本講座では、小医の臨床現場における経験を踏まえ、日本の医療環境のマクロ動向を読み解き、今後求められる医療人像を考えてみたい。】
岡崎先生は、東大実戦理系総合で2位の実績をお持ちです。自身が医師になるまでの経験、医師になってからの経験を沢山お話し下さいました。
将来医師を目指す生徒、将来医療系スタートアップを目指す生徒の方が真剣に聞いていました。
岡崎先生ご協力ありがとうございました。